結婚式の主賓の挨拶

引用文の使用について

 

主賓の挨拶には品格が求められるということで、しばしば慣用句などを引用してスピーチを組み立てることがありますが、最近では時代が変わったのか、聞き手にわかりにくいということもあるようです。

 

慣用句を引用すること自体はけっして悪いことではありませんが、ここでは言葉の意味についても解説を交えながらの組み立てをすることがポイントとなります。

 

例を挙げますとよく使われる「偕老同穴の契り」という慣用句がありますが、「お二人のこの佳き日に偕老同穴の契りを結び、新たな長い人生をスタートさせることになりますが」と話を始め、「そもそも偕老同穴というのはお二人が末永く仲良く添い続けるという意味ですから」というようにさりげなく慣用句の意味をはさみ、自分の経験談やウンチクを織り交ぜることで、スピーチは品格をもって進めることができるはずです。

 

同様に「比翼連理の契り」、「鴛鴦の契り」、「琴瑟相和す」なども従来はよく使われていましたが、若い人への配慮として、やはり慣用句の意味を入れることでスピーチ自体がわかりやすくなると思います。

 

ちなみに「比翼連理の契り」は、比翼の鳥と連理の枝を略して四文字熟語としたもので、男女の情愛が深く、大変仲がいいことのたとえです。これも夫婦円満の秘訣などに話を結びつけやすいので、スピーチでの活用もお勧めです。